1. はじめに:推薦入試・AO入試におけるES(エントリーシート)の重要性
推薦入試・AO入試では、学校側が応募者の「人柄」や「学びへの熱意」をES(エントリーシート)から読み取ります。
特に高校生にとって、自己PRや志望動機は初めて向き合う一大テーマ。書き方に迷い、時間をかけてしまいがちです。
そこで本記事では、ChatGPTなどのAIツールを使ってES作成を劇的に効率化するプロンプト例を分かりやすく紹介します。
まずは【ChatGPTで就活を圧倒的に効率化!ES・面接・自己分析 完全攻略ガイド(2025年最新版)】でAI活用の全体像を掴むと、本記事の活用がよりスムーズになります。
【目的】短時間で質の高いESドラフトを作成する
【対象】高校生/保護者/進路指導教員
2. 推薦入試・AO入試で求められるESの“型”と押さえるべきポイント
推薦入試/AO入試の選考フローとESの役割
推薦入試・AO入試は、
- 書類選考(ES)
- 面接・小論文
- 最終面接
というステップが一般的です。
- 書類選考では、ESが合否を大きく左右します。
- 学校側は「学業成績」「課外活動」「志望動機」の3軸から応募者像を判断。
- 特に重要なのは、具体的かつ論理的に構成されたESです。
高校生が陥りやすいESの3大落とし穴
- 漠然とした自己PR
- 「私は努力家です」「協調性があります」だけでは個性が伝わりません。
- エピソードの具体性不足
- 活動内容や成果(数値・結果)を入れず、説得力が弱い。
- 志望動機の抽象化
- 学校選択の理由や将来ビジョンと内容が結びついていない。
3. AIプロンプト基礎:ChatGPTで「ES作成」を始める前に
良いプロンプトを作る3つの鉄則
- 具体的な条件を明示
- 文字数(例:400字以内)、文体(例:丁寧語)を指定
- アウトプット形式を提示
- 「箇条書き」「段落構成」など見やすいフォーマットを指示
- フィードバックを与えて改善
- 「もっと簡潔に」「要素を増やして」など修正を繰り返す
ChatGPT利用時の注意点
- ハルシネーション対策:AI出力の事実・数字は必ず自分で検証
- 一次情報の照合:公式サイトや学校資料から引用して信頼性を担保
4. 推薦入試・AO入試向けAIプロンプト集
自己PR骨子を自動生成するプロンプト例
プロンプト
「私は〇〇部で活動し、□□を達成しました。活動内容(役割・期間)、困難に対する工夫、成果を含めた自己PR文を400字で作成してください。」
出力例(ChatGPT生成)
私はバレーボール部で副キャプテンとして2年間活動し、県大会ベスト8という結果を残しました。練習不足で連携ミスが多発していた時期に、チームの団結を強めるために週1回のミーティングと動画分析会を提案し、実行しました。その結果、個々の課題が可視化され、連携ミスが大幅に減少。大会本番では全員が自信を持ってプレーできるようになりました。この経験から、リーダーシップと課題解決の重要性を学びました。
志望動機ドラフトを作るプロンプト例
プロンプト
「□□高校の△△学科を志望する理由を、部活動や資格取得など具体的な経験を交えて300字でまとめてください。文体は丁寧語でお願いします。」
出力例
私は中学時代からプログラミングに興味があり、独学でPythonを学びました。高校では情報処理部に所属し、ITパスポートを取得しました。□□高校の△△学科では、実践的なITスキルを磨けるカリキュラムが整っており、私の進路希望であるAI技術の研究に直結すると感じています。さらに、資格取得支援制度や先輩との学び合い文化にも惹かれ、貴校でなら意欲的に学びを深められると確信し、志望しました。
活動実績・成果要約プロンプト例
プロンプト
「文化祭で実行委員長として企画運営した経験を、『課題→対策→結果』の3点に分けて200字で要約してください。」
出力例
私は文化祭で実行委員長を務めました。当初は準備期間が短く、企画の進行が遅れていました。そこで、スケジュール管理ツールを導入し、進捗確認を週次で行う体制を整えました。その結果、全企画が予定通りに完成し、来場者数も昨年比120%を記録するなど、成功を収めることができました。
面接想定質問への回答準備プロンプト例
プロンプト
「『あなたの短所は?』という質問に対し、短所をポジティブに表現し、改善策を含めた回答例を作成してください。」
出力例
私の短所は慎重すぎる点です。大事な決定をする際に考え込み、行動に移るまで時間がかかることがあります。しかし、現在は優先順位を意識し、ToDoリストを用いてタスクを細分化することで、着実に行動を起こせるよう工夫しています。このように、慎重さを「丁寧な準備力」として活かすよう努めています。
5. AI活用のコツと品質担保
人間編集によるチェックポイント
- 事実確認:数字や経歴を正確に校正
- オリジナリティ確保:類似度チェックツールで剽窃を回避
外部ソース活用で信頼性UP
- 公式データ引用:学校の実績ページやパンフレットから引用
- 参考文献提示:教育機関レポートを脚注として挿入
6. まとめと次のステップ
1. まずは実践
本記事で紹介したプロンプトを使い、ChatGPTで1本のESドラフトを作成してみましょう。
2. 振り返りとブラッシュアップ
AI生成結果を自己チェックし、具体的な数字やエピソードを加えてオリジナル度を高めます。
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