2025年5月20日に開催されたGoogle I/O 2025は、まさに「Gemini時代の幕開け」を宣言するイベントとなりました。AIが単なる技術ではなく、検索、メール、映像制作、スマートグラスに至るまで、Googleの全製品を貫く“第二のOS”のような存在として再定義されました。
今回は、学生の皆さんが知っておくべき重要な発表や活用のヒントを、わかりやすく整理してお届けします。
1. Gemini時代の到来:Googleはもはや「AI企業」
GoogleのCEOは、「GeminiはGoogleのすべてに入る」と断言しました。実際、基調講演で「Gemini」と「AI」はそれぞれ90回以上言及され、Googleが本気でAIに軸足を移したことが伝わってきました。
- 検索、Gmail、Chrome、Android、Wear OS、TV、Auto など全製品にGeminiが導入
- Gemini 2.5 Pro(高性能)と2.5 Flash(軽量・高速)の二本柱戦略
- Geminiは「ユーザーの文脈を理解して提案・行動する」エージェント型AIへ進化中
2. 学生に直結する新機能TOP5
1. Gemini Live(無料)
スマホのカメラで見たものをAIに伝えて、検索・説明・提案してもらえる新体験。
→ レポート作成や街歩き、料理中の食材チェックなどで活用できる!
2. Deep Research(無料開放)
自然言語で「このテーマでレポートの構成と情報元を教えて」と入力すると、Webから自動で構成案や情報を収集してくれる。
→ 情報収集を一気に時短!
3. NotebookLM + Video Overview(無料)
PDFやノートの内容をAIが読み取り、映像形式で要点を要約してくれる新機能。
→ 教科書の要約、プレゼン練習の資料にも活用可能!
4. Gmailのスマートリプライ進化
自分の書き方を学習し、自然なトーンでメールを自動返信。
→ 教授へのメールやインターン応募時の返信が超ラクに!
5. Gemini × Docs/Slides/Chrome連携
資料作成やWeb調査をサポート。複数タブの情報をまとめたり、自動で要約する機能が拡大中。
3. クリエイティブ系学生に注目の発表
Veo 3 × Flow:映像制作がAIと共演する時代へ
- 音声付きの映像生成(ナレーション、効果音、音楽)
- Flowでシーン構成・ストーリーボード作成・編集までAIが支援
Imagen 4:写真のような画像をプロンプトから作れる
- 生地、髪の毛、水滴などの質感表現が大幅進化
- タイポグラフィ精度も向上し、ポスター制作にも応用可
4. XRと未来のデバイス:AIは“メガネ”にも宿る
- Xrealと共同開発したスマートグラス「Project Aura」発表
- SamsungやHPと連携し、AR/VRデバイスでのGemini活用が本格化
- 翻訳、ナビ、ビデオ通話などが“メガネ一つ”で可能に
5. Google検索は「調べる」から「理解して動く」へ
- AIモード: 長文・複雑な質問に段落で回答+グラフィック生成
- Search Live: カメラで見たモノをその場で検索
- Deep Search: 調査をAIが代行して構成+情報収集まで実施
- 試着AI・決済エージェント・価格追跡 機能も登場
6. 気になる価格:学生にとってのアクセス性は?
- Gemini Live、Deep Research、Gemボットなどの主要機能は無料
- 高性能版「AI Ultra」は月額250ドル(米国先行)
- 学生は無料で試せる範囲で十分にパワフル!
7. まとめ:学生が今からできること
やること | 目的 |
---|---|
Geminiアプリをインストール | AIカメラ体験・チャット活用 |
Deep Researchを使ってみる | レポートや情報収集の時短 |
NotebookLMで要約を試す | 勉強の効率化・記憶補助 |
Imagen / Veoで作品を作る | クリエイティブな表現力アップ |
Chrome・GmailでAI連携確認 | 日常の業務効率化に活用 |
「Gemini時代」の到来は、学生にとって“チャンスの時代”
Google I/O 2025が示したのは、AIが日常に溶け込む未来です。
学生にとって、それは単なる便利ツールではなく、「学ぶ・働く・創る」を進化させる新しいインフラ。
このGemini時代、あなたは「使われる側」になるか、「使いこなす側」になるか。
未来を変えるのは、今の一歩からです。
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