「自分のアイデアをサクッと動画にしたい!」──そんな高校生・大学生のあなたに朗報です。DeepMind開発の最先端動画生成モデルVeo 2と、Whisk Animateの連携を使えば、テキストプロンプトだけで短い動画クリップを簡単に作成できます。本記事では約1,500語で、ツールの基本から具体的なワークフロー、コツ・注意点までをステップバイステップで解説します。授業の発表資料やサークルSNS投稿、就活用自己PR動画の制作にもおすすめです。
▼詳しくは下記の記事
1. Veo 2とWhisk Animateとは?
まずは両ツールの概要を押さえましょう。
- Veo 2
DeepMindが開発したテキスト/画像プロンプト対応の動画生成モデル。最大8秒、720p解像度のクリップを生成可能で、SynthIDによるウォーターマークが付与されます。 - Whisk Animate
動画編集とアニメーション演出に特化したクラウドサービス。Veo 2から出力された素材を読み込み、テキストオーバーレイやトランジション、BGM挿入など細かい演出ができます。
この2つを組み合わせることで、AIの力だけでアイデアから実際の動画コンテンツまでスムーズに制作できます。
2. 環境準備&アカウント設定
実践に入る前に、以下の準備を行いましょう。
- Googleアカウントの確認
DeepMindのAPI利用にはGoogleアカウントが必要です。学校のG Suiteでも可。 - Veo 2 APIキー取得
Google AI StudioまたはVertex AIで新規プロジェクトを作成し、「Veo 2 API」を有効化。APIキーを控えておきます。 - Whisk Animateアカウント登録
公式サイトで無料トライアルアカウントを作成。メール認証を済ませてログインできる状態に。 - ローカル環境準備(任意)
Python SDKを使ってコマンドラインでVeo 2を呼ぶ場合は、Python3.8以上・必要ライブラリをインストールしてください。
以上で準備完了。早速、テキストプロンプトを考えていきましょう。
3. テキストプロンプト作成のコツ
テキスト→動画生成では、プロンプト設計が命です。以下のポイントを意識しましょう。
- 具体性:「青い空と海が広がるビーチ」ではなく、「夕暮れの砂浜、穏やかな波音とヤシの木が揺れるビーチ」と詳細に記述。
- 動作・時間情報:「波が打ち寄せる」「カメラが左から右へパン」など、動きを言語化。
- 雰囲気・スタイル:「映画風」「ドキュメンタリータッチ」「アニメ調」など、映像のトーンを指示。
- 音楽・エフェクト指定:Veo 2はBGM非対応ですが、Whisk Animateで後付けが可能なので「静かなピアノBGMを想定」など補足説明。
最初は短めの文章で実験し、徐々にディテールを追加していくと試行錯誤が捗ります。
4. Veo 2で動画生成(基本フロー)
- API呼び出し準備
Python SDKかcurlコマンドで以下の例のようにエンドポイントにリクエスト。
curl -X POST https://api.deepmind.com/veo2/generate \ -H "Authorization: Bearer <YOUR_API_KEY>" \ -H "Content-Type: application/json" \ -d '{ "prompt": "夕暮れの砂浜、穏やかな波音とヤシの木が揺れるビーチ", "duration": 5, "resolution": "720p" }' > result.json
生成ジョブがキューに追加されるので、ジョブIDを控えてステータスをポーリングします。
curl https://api.deepmind.com/veo2/status/<JOB_ID> \ -H "Authorization: Bearer <YOUR_API_KEY>"
完了すると出力URLが返ってくるので、動画ファイル(MP4)をダウンロードしてください。
5. Whisk Animateで編集&演出
ダウンロードしたMP4をWhisk Animateにアップロードし、次の手順で演出を加えます。
- シーケンス作成
新規プロジェクトを立ち上げ、先ほどのクリップをタイムラインに配置。 - テキストオーバーレイ
タイトルやキャプションを追加。フォント・サイズ・アニメーション効果を設定。 - トランジション挿入
フェードイン/フェードアウトやワイプなどでクリップ間を滑らかにつなぐ。 - BGM&SE配置
Whisk内蔵の無料音源ライブラリから合う曲を選び、音量バランスを調整。 - 書き出し設定
720pまたは1080pでエクスポート。SNS投稿用にMP4/WebM形式で保存。
6. 応用テクニック&トラブルシューティング
制作をスムーズにするためのヒントとよくあるトラブル対処法。
- ループ動画作成:同じプロンプトを微妙に変えて数本生成し、Whiskでシームレスにつなぐ。
- 解像度調整:720pで速く、1080pで高品質。用途に合わせて選択。
- 生成失敗エラー:長すぎる文章や特殊文字を避け、短く明確なプロンプトを試行。
- 音ズレ問題:Whiskで音声トラックを動画にスナップさせ、フレーム単位で微調整。
- APIレート制限:無料枠では1分間あたりのリクエスト数が制限されるため、ジョブ間隔を30秒以上開ける。
7. 実践ワークショップアイデア
授業や部活動、サークルで試せる3つのミニプロジェクトアイデアです。
7.1 歴史教材の短編ドラマ化
教科書の要約文をプロンプトにして、歴史的なワンシーンを再現する動画を生成。Whiskで字幕やナレーションを追加し、クラス発表に活用。
7.2 部活紹介PVの自動生成
部活動の活動レポートを文章化し、Veo 2で素材生成。WhiskでロゴアニメーションやBGMを組み合わせた部活紹介動画を手軽に制作。
7.3 就活用自己PR動画モックアップ
自己紹介文や強みをプロンプトにし、イメージ映像を生成。Whiskで自分の顔写真やテキストをオーバーレイして、オリジナルPR動画の試作に挑戦。
8. まとめと次の一歩
Veo 2とWhisk Animateを組み合わせることで、テキストだけで高品質なショート動画が作れます。最初はプロンプト設計や編集に慣れが必要ですが、学生生活の発表やサークル、就活準備に強力なツールとなるはずです。まずは短い5秒〜8秒クリップから始め、徐々に長尺・高解像度に挑戦してみてください。
AI動画生成の世界は日々進化しています。この記事を参考に、自分だけのオリジナル動画制作にチャレンジし、クラスやSNSで注目を浴びましょう!
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